首から腰まで体が重く眠りも浅かった不調に鍼灸を続け、仕事や趣味に集中できている例(40代男性)
主訴
2025年9月、体が重いとのことでご来院されました。首、頭、腰にかけて重さを感じ、はっきりした動きで痛みが増えたり減ったりすることはなく、いくつもの不調が重なっている状態でした。眠れないつらさも抱えておられました。
当院の評価
患者様への説明
動かしたときの痛みの増減がなかったため、まず医療機関での確認が必要な症状(レッドフラッグ)に当てはまらないかを確かめました。当てはまる様子はなく、当院で対応できる範囲と考え、鍼灸でのアプローチを選びました。首や腰のまわりは筋肉の張りが強く、動きの面から見ると首と腰の背骨が動きにくい状態でした。
日常動作・解剖学的動診
【日常】首・頭・腰の重さ/動作による痛みの増減なし/眠れないしんどさ 【所見】動作で再現される痛みなし、頭頚部・腰部の運動学的な可動性低下
身体機能評価
レッドフラッグの鑑別で該当なし/頭頚部・腰部の筋緊張/胸腰椎の可動性低下/複数の不調(不定愁訴)の併存
判断
動きで変わる痛みではなく、首から腰までの筋肉の張りと、疲れが抜けにくい状態が重なっていると考えました。頭頚部と腰部については運動学的な視点から刺鍼を行い、あわせて東洋医学の考え方にもとづいて背骨の両側にならぶツボ(華佗夾脊穴)への刺鍼を組み合わせ、胸椎と腰椎の運動療法で動きを引き出す方針としました。
施術の様子
患者様への説明
首から頭、腰にかけて張りの強い筋肉に鍼を行い、あわせて背骨の両側にならぶツボ(華佗夾脊穴)にも鍼を行いました。東洋医学で、体の緊張がゆるみにくい状態に古くから用いられてきた考え方です。鍼のあとは、胸の背骨と腰の背骨をゆっくり動かす運動療法で、動きにくくなっていた部分の動きを引き出しました。
専門的内容
【鍼灸】頭頚部・腰部への運動学的視点からの刺鍼/華佗夾脊穴への刺鍼(東洋医学的アプローチ)/【運動療法】胸腰椎の運動療法
施術の経過
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初期
初回は施術中にリラックスできたとのことで、眠れないつらさがあった中、その夜はよく眠れたとお話しされていました。
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中期
その後、お引っ越しのため隔週のメンテナンスへ切り替えました。疲れはたまっているものの、以前ほどの痛みやむかむかする感じは出なくなったとのことでした。
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後期
直近は3週間から月に1回のペースでメンテナンスを続け、お仕事や趣味の時間に集中できる体を保っておられます。繁忙期には予約を早めるなど、ご自身で間隔を調整されています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
鍼灸 9,680円
2回目以降の料金
鍼灸 9,680円
通院の目安
施術回数
23回(現在も隔週から月1回のメンテナンスで継続中)
施術期間
初回後に眠りに変化、引っ越し後は隔週、直近は3週間から月1回のペースで継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「首・頭・腰が重く、動きで痛みが変わらず、眠りも浅い状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
動かしても痛みが変わらないのに、どこを見ているの?
整骨院で扱う症状の多くは、動きで痛みが増えたり減ったりします。動きで変わらない重さや不調は、筋肉や関節だけでは説明しきれないことがあるため、まず医療機関での確認が必要な症状(レッドフラッグ)に当てはまらないかを確かめることが先と言われています。そのうえで、首から腰までの筋肉の張りや背骨の動きにくさが重なっている場合には、鍼灸や運動療法が選択肢になると考えられています。
東洋医学の考え方を組み合わせる理由
鍼灸には、張っている筋肉に直接アプローチする見方と、東洋医学の考え方にもとづいて体全体の緊張のバランスを見る見方があります。背骨の両側にならぶツボ(華佗夾脊穴)は、体の緊張がゆるみにくい状態に古くから用いられてきたと言われています。この症例では、首と腰の筋肉への鍼とあわせてこの考え方を組み合わせ、背骨の運動療法で動きを引き出していきました。感じ方や経過には個人差があります。
間隔を空けながら続ける意味
お仕事や生活の負担が続く方では、一度落ち着いても、繁忙期に重さが戻ることがあります。忙しさに合わせて間隔を調整しながら続けることで、戻りに早めに気づきやすくなると考えられています。この症例の方も、引っ越しをきっかけに隔週へ、直近は3週間から月1回へと間隔を空けながら、集中して過ごせる体を保っておられます。
動きで変わらない重さや不調では、医療機関での確認が必要な症状でないかを先に確かめたうえで、首から腰までの張りと背骨の動きにくさを順に見ていくことが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。
二宮 寿己体が重い、疲れが抜けない、眠りが浅い。こうした不調は「どこが悪いのか」が分かりにくく、ご本人もつらさを伝えにくいものです。まず医療機関で確かめるべき症状がないかを一緒に確認し、そのうえで首から腰までの張りと背骨の動きを、鍼と運動で整えていきます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 首から腰まで、はっきりした場所を指せない重さが続いている
- 動いても痛みが強くなったり楽になったりしない
- 疲れが抜けにくく、眠りが浅い日が続いている
- 忙しい時期になると不調が戻りやすい
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 寝る前の1時間は画面を見る時間を減らし、部屋を暗めにして体を休める準備をつくる
- 日中に一度は立ち上がり、胸を軽く開いて深く呼吸する時間をつくる
- 忙しい時期ほど予定の合間に短い休憩を入れ、疲れをためこみすぎないようにする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 急に強い頭痛が出た、または今までにない頭痛が続いている
- 手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつの回りにくさが出てきた
- 発熱や急な体重減少、食欲の低下をともなっている
- 気分の落ち込みが続き、日常生活に支障が出ている
- 安静にしていても症状が強まり続けている
よくある質問
動きで痛みが変わらない不調でも、整骨院で相談できますか?
この症例では、まず医療機関での確認が必要な症状(レッドフラッグ)に当てはまらないかを確かめたうえで、当院で対応できる範囲と考えて鍼灸で進めました。確認すべき症状がある場合は、先に医療機関をご案内します。
鍼灸はどのくらいの間隔で続けていましたか?
この症例では、初回のあとお引っ越しをきっかけに隔週へ、直近は3週間から月に1回のペースで続けています。繁忙期は予約を早めるなど、ご自身で間隔を調整されています。合計23回を超えて継続中です。経過には個人差があります。
華佗夾脊穴(かだきょうせきけつ)とは何ですか?
背骨の両側にならぶツボの総称で、東洋医学で古くから用いられてきた考え方です。この症例では、首や腰の筋肉への鍼とあわせて、体全体の緊張を見る目的で組み合わせました。感じ方や経過には個人差があります。
二宮 寿己体が重くて集中できない、疲れが抜けない。そうした状態は、我慢を続けるほど伝えにくくなります。確かめるべきことを確かめたうえで、鍼と運動で少しずつ整えていけます。一度ご相談ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





動きで変わらない重さや不調は、原因をひとつに絞りにくい分、まず医療機関での確認が必要な症状でないかを確かめることから始めました。首から腰までの張りに鍼を行い、背骨の動きを引き出していくことで、少しずつ眠りや疲れの抜け方に変化が出てきました。今は忙しさに合わせて間隔を調整しながら、集中して過ごせる体を保つ目的で続けていただいています。